一億円の契約妻は冷徹御曹司の愛を知る

「おまえは俺のことをほとんど知ろうとしないよな。よっぽど自分の旦那様に関心がないらしい」

 つまらなそうな視線を向けられて、ムッとした。

「あなたがそういう相手がいいって言ったんじゃないですか。二條の名前に釣られてくる女なんてごめんだって」

 だから私は、なるべく彼に踏みこまないで、自分の役割だけに集中しようとしているのに。

 プチトマトを口に放りこむ私をじっと見て、彼は「そうだったな」とつぶやいた。

「だが、それとこれとは」

「雅臣様も大学生のときはひとり暮らしをされてたんですよ。都内の高級マンションで」

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