あなたと共に生きて行っていいの?
小さなカフェバーで、直之と飲んだ。直之は小説より軽いエッセイなどを読むのが好きだと言うことだった。今度、面白かったのを貸してもらうことにした。そして、恥ずかしそうに

「35歳なのに、1度も女性と付き合ったことがないんだ。・・・っていうとキモい?オタクって思う?

「そんなことないです・・・あたしなんて、ろくな人と付き合ってなくて。そんなんだったら、誰ともつきあわない方がよかったんじゃないかな、って」

「それは違うよ。その人たちと付き合ってきたからこそ、別れがあったからこそ、ここにいるんだ。僕ら、出会えたんだよ」

照れくさそうに、目の前にあるミモザと言うカクテルを飲んで、直之は

「こんな僕でよかったら、友達からでもはじめてくれないかな」

「喜んで」

直之が心から嬉しそうに微笑った。
< 4 / 8 >

この作品をシェア

pagetop