負け犬の傷に、キス
ワナが用済みとなると、あと俺にできそうなのは……。
ペットボトルの近くに目が留まった。
鉄パイプと金属バットも落ちてる。
そうだ! あれを使おう!
標的に気づかれないよう、鉄パイプと金属バットをあるだけ集めていく。
影をうすくするのは得意なのです。
なにせ俺の見た目は中の中。THE平凡。
モブオブモブなので。
……全然嬉しくない長所だけど。むしろ短所なんだろうけど。
活かせるものは活かしていくぞ!
鉄パイプと金属バット合わせて10本。
これ以上は持てない。
このくらいでいっか。
うすくしていた影を濃くする。
下っ端たちが俺を察知した。
「障害物に注意してええ!!」
集めた10本を床にすべらせる。
鉄パイプと金属バットが勢いよく転がっていく。
瞬時に下っ端たちはかわす。
敵3人は対応できずに足を持っていかれた。
体勢を崩した3人に下っ端たちがとどめを刺した。
「ぐはっ」
「ぉえ……ッ」
「う、ああっ!?」
下っ端たちに2階に行くよう指示したあと、標的3人もしっかりロープで押さえておく。
これで3階にいる分はコンプリートかな。
最終確認をしてから俺も下のフロアへ急いだ。