ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
さっそく翌日から椿はＥｔｅｒｎａｌに出勤をした。
正式採用までの1カ月は試用期間になった椿。海は凌駕にそのことをその日のうちに報告した。

「大丈夫なんですか？」
椿を見た凌駕はそっと海に耳打ちする。
「何が？」
「店長も言ってましたけど。接客できるんですか？あれで」
「・・・何とかなるだろ。」
凌駕はあまりにもぎこちない笑顔で自分に挨拶をする椿に不安になった。
「初日で緊張してんだろ」
海はちらりと椿を見てから自分の仕事へ戻った。
「あ、お前指導係な」
海が凌駕に視線を向けながらいたずらな笑みを浮かべる。
「えっ！聞いてませんよ。店長」
「俺配達行ってくるわ」
手をひらひらと振りながら店の裏口から出ていく海に凌駕はため息をついた。

「あの・・・私は何を・・・」
「あー。店の中の物、場所教えようかな」
凌駕は仕方なく椿の指導役を引き受けるのだった。
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