ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
「うれしいわ。あなたを知っている客の一人としては。」
「・・・ありがとうござういます」

香菜の夢だった花屋。
でも、夢中になって守るためにと努力してきてその大変さだけではなく魅力や面白さも感じ始めている海。苦手な接客も、最近は苦痛じゃなくなってきたことも事実だ。

香菜が残してくれたこの花屋があるから生きてこられた。
生きる理由をのこしてくれたのも香菜だ・・・。

ここがあるから・・・凌駕とも椿とも出会えた・・・


海は今日も一人花屋の裏口で煙草を吸いながら空を見上げた。
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