ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
「行ってきたんですか?」
凌駕が不意にまじめな顔になる。
「いや。まだ行ってない。」
海はそういうと花を陳列しているところへ向かい、そこから迷わずに花をとっていく。
そして慣れた手つきで小さなブーケをつくった。

「今日は黄色ですか?」
「あぁ。」
完成したブーケを見ながら凌駕が複雑に困ったように微笑む。
「喜びますよ。きっと」
「・・・あぁ。」
海も完成したブーケを見ながら寂しく微笑んだ。

「今日はこの後配達も入ってないし。ゆっくりいってきていいですよ」
「サンキュ」
凌駕の言葉に海は簡単に身支度を済ませると車のカギを持ち店の裏口に向かった。
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