ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
「冬でも存在感、すごいよなー。」
海も木を見上げる。
椿は目を丸くしながら気を見上げていた。
「すごい・・・」
「な」
椿の木に見入る椿の横顔を海がちらりと見た。

そして話始める。
「お前、よからぬこと考えてるだろ」
「・・・へ?」
「間抜けな返事してんなよ」
思わぬ言葉に椿が海の方を見る。

すると海が切なく微笑みながら椿を見ていた。
椿と目が合うと、海はすっと木の方に視線を移した。

「お前の考えてることなんてお見通しだよ。」
「・・・」
「そんなに、俺から離れたいか?」
海の言葉に椿は慌てる。
「そんなっ」
動揺する椿に、海は視線を木に向けたまま話し続ける。
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