ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
椿の言葉一つ一つに返事をしながら聞く海。
「だから怖いです」
「ん?」
「・・・私は父親を知りません。誰が本当の父親か・・・」
「・・・」
「母は男の人ができると、私より・・・男の人に夢中です・・・」
椿が前に少し海に話をした過去。
でもその時よりもさらに深い過去の話をしようとしているのが海にはわかった。
「でも、男の人と別れると私に優しくて・・・」
「・・・」
「誰かに依存しないと生きていけない母は・・・悪くないんです・・・」
「?」
椿は時々肩で息をしながら、言葉を選んで話をしているのが分かる。
「ゆっくりでいい」
海が椿が座れるように椅子を用意して椿の肩に触れて座らせた。
その正面に海も座る。
「ほら」
ティッシュで椿の涙をふく海。
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