ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
ごしごしと涙を拭う椿の手を、海の大きな手が力強く止めた。
「目、またケガするぞ」
そう言って海が椿にティッシュを渡す。
「どうした?俺なんか言ったか?」
慌てる海に椿は首を何度も横に振った。

「私・・・」
「ん?」
一生懸命話をしようとする椿の顔を海が覗き込む。
ちゃんと椿の言葉を聞こうとしているのが椿に伝わり、椿も聞いてほしいと思った。

「はじめて・・・自分のいてもいい場所を見つけた気がして・・・」
「うん」
「Eternalが好きです。」
「うん」
「店長も、凌駕さんも好きです。」
「うん」
「花も、店も、お客さんも好きです。」
「うん」
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