三次元彼氏。
……こ、ここは、男らしく、リードすべきだよね…? お互い恋愛初心者とはいえ、いつまでもお互いがこんな調子だったら………
……よし………っ
「…あの、普通に、滝本でも、宗一郎でも………あ、宗一郎が長ければ、早瀬みたいに宗でもいいし…」
「……」
「……ほのか…?」
あまりにも反応がないので、僕は無意識に彼女の顔を覗き込んでいた。
「っびっ……くりした」
「…え、あ、ごめん…」
かなり赤くなっていた彼女を見て、僕は少しびっくりした。
ちょっと、無理強いしすぎたかな……宿題って持ち掛けたのはほのかだし…やっぱり、明日までの宿題の方がいいのかな……
………う、難しいな………加減がいまいちよく解らない…………
「…や、やっぱり、明日までの宿題で…」
「宗……」
「……へ?」
「ちゃん! 宗ちゃん! これでいいですか?」
赤らめた顔のまま、僕に言った。
宗ちゃん…………か、初めて呼ばれるな、何か変な感じするけど……
「……あ、あの、ごめんなさい…嫌ですよねこんなの」
「いいですよ、僕もそう呼ばれるの初めてです」
答えると、彼女の顔には少しずつ笑みが浮かんだ。