……秘密があります
「でも、可愛かったんだよな~」
と腕組みした士郎は遠い記憶を懐かしむように目を閉じる。
「なにが?
その白い猫が?」
と阿佐子が訊いた。
「いや、くたくたののびのびのボサボサになった白い猫をひきずってる羽未が」
……くたくたののびのびのボサボサになった原因は貴方ですよね。
「なにか俺のツボだったんだよな。
羽未がそのへろへろのぬいぐるみをずっと抱いてたのが。
ダメさ加減が似てるなと思って」
帯刀がそこだけは頷き、
「なにかわかる気がするな」
と言っていた。
いや……わからないでください……。
と腕組みした士郎は遠い記憶を懐かしむように目を閉じる。
「なにが?
その白い猫が?」
と阿佐子が訊いた。
「いや、くたくたののびのびのボサボサになった白い猫をひきずってる羽未が」
……くたくたののびのびのボサボサになった原因は貴方ですよね。
「なにか俺のツボだったんだよな。
羽未がそのへろへろのぬいぐるみをずっと抱いてたのが。
ダメさ加減が似てるなと思って」
帯刀がそこだけは頷き、
「なにかわかる気がするな」
と言っていた。
いや……わからないでください……。