……秘密があります
「羽未」
と士郎は羽未の両手を握り、言ってくる。
「お前のためなら、出世を捨ててもいい。
結婚してくれ。
お前の髪型が、編み込みによりエビやサソリだったり、フィッシュボーンだったりした頃からお前をずっと見てた。
好きだ、羽未」
そこでさすがに、ずい、と帯刀が前に出て言った。
「なにを言う。
俺なんか、こいつが『一生の友だち』と書くつもりで、『友だちの一生』と、セミの一生かとツッコミたくなるようなマヌケなことを書いていたのを最近見たが。
呆れても、やっぱり好きだ」
「……なんだそれは、ブログには書いてなかったぞ」
みんなで読まないでください……。
身内は恥ずかしいんですが、と羽未は白い薔薇のブーケを握りしめる。
ちなみに白い薔薇の花言葉は『私はあなたにふさわしい』。
……ふさわしくないですね、すみません、と羽未は俯き、恥入った。
と士郎は羽未の両手を握り、言ってくる。
「お前のためなら、出世を捨ててもいい。
結婚してくれ。
お前の髪型が、編み込みによりエビやサソリだったり、フィッシュボーンだったりした頃からお前をずっと見てた。
好きだ、羽未」
そこでさすがに、ずい、と帯刀が前に出て言った。
「なにを言う。
俺なんか、こいつが『一生の友だち』と書くつもりで、『友だちの一生』と、セミの一生かとツッコミたくなるようなマヌケなことを書いていたのを最近見たが。
呆れても、やっぱり好きだ」
「……なんだそれは、ブログには書いてなかったぞ」
みんなで読まないでください……。
身内は恥ずかしいんですが、と羽未は白い薔薇のブーケを握りしめる。
ちなみに白い薔薇の花言葉は『私はあなたにふさわしい』。
……ふさわしくないですね、すみません、と羽未は俯き、恥入った。