私立秀麗華美学園
暑い、夏の日。
全室冷暖房完備の学園の図書室にいた俺とゆうかに外の気温は関係なかったが、閉じた窓から漏れ聞こえる蝉時雨は、じっとりとした暑さを思い出させていた。
図書室に向かい合って座り、俺たちは課題をこなしていた。
まあ、俺は主に勉学に励むゆうかを見守ってただけなんだけど。
課題が一区切りついた時、ゆうかは敷地内の文房具屋へ用を済ませに行った。
いつもなら俺もついていくはずだが、ゆうかの遠慮と暑さにこの時だけは違ったんだ。
俺は一番窓側の席に座り直し、グラウンドの端を通るゆうかを見ていた。
近くでサッカー部の連中が自主練をしていて、一応仮にも曲がりなりにもサッカー部の俺は、自主練かあ……と、とりとめなく思考を巡らせていた。
その時だ。
グラウンドの隅、弓道部の練習場の囲いの方から、何か細長いものが飛んできた。
何かはゆっくりと歩くゆうかの方へまっすぐ飛んで行く。
それが白い矢羽のついた矢だと気づくのに、時間はかからなかった。
危ない!
俺は2階に位置する図書館の窓を開き、思わず飛び降りてしまった。
全室冷暖房完備の学園の図書室にいた俺とゆうかに外の気温は関係なかったが、閉じた窓から漏れ聞こえる蝉時雨は、じっとりとした暑さを思い出させていた。
図書室に向かい合って座り、俺たちは課題をこなしていた。
まあ、俺は主に勉学に励むゆうかを見守ってただけなんだけど。
課題が一区切りついた時、ゆうかは敷地内の文房具屋へ用を済ませに行った。
いつもなら俺もついていくはずだが、ゆうかの遠慮と暑さにこの時だけは違ったんだ。
俺は一番窓側の席に座り直し、グラウンドの端を通るゆうかを見ていた。
近くでサッカー部の連中が自主練をしていて、一応仮にも曲がりなりにもサッカー部の俺は、自主練かあ……と、とりとめなく思考を巡らせていた。
その時だ。
グラウンドの隅、弓道部の練習場の囲いの方から、何か細長いものが飛んできた。
何かはゆっくりと歩くゆうかの方へまっすぐ飛んで行く。
それが白い矢羽のついた矢だと気づくのに、時間はかからなかった。
危ない!
俺は2階に位置する図書館の窓を開き、思わず飛び降りてしまった。