私立秀麗華美学園


「姉ちゃん! 久しぶりー!」

「姉ちゃんおかえりぃー!」


場所は鳥居邸。

長い長い道のりを経て、風來咲と鳥居雄吾朗のペアは騎士の方の実家であるこの屋敷に辿り着いたところだった。

戸を開いたところにいたのはなぜか、咲の兄妹で、咲が玄関に入るやいなや2人は大好きな姉に突進していったのだ。


「久しぶり……やけど、なんで恭真と麻由がおんの!?」

「姉ちゃんに秘密でな、うちの家族もよせてもろとってん!」

「2日前から姉ちゃんたち待っててんよー」


楽しそうな声で2人は言って、今度は雄吾の方を向き、声をそろえて言った。


「お邪魔させてもろうてますー!」


初っ端からのこのテンションに雄吾はやや面食らうが、優しい笑顔で返した。

2人はその様子を見て、ちょっと驚いた顔になりながらこそこそと2人で話す。


「雄吾くんて、あんな顔してたっけ?」


と、色黒で短髪、咲より5歳年下の弟、恭真。


「もっと愛想なかったよなあ」


恭真の2つ下で小学4年生、咲とよく似た風貌をしたちょっとおませな女の子、麻由。

そこに小柄でハイテンション、ツインテールがトレードマークで猫目で猫っ毛ついでに猫舌な長女、咲を加えると、風來の三人兄弟の完成だ。
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