私立秀麗華美学園
「要するに、だ」


待ちかねたように、非情な要約を兄ちゃんが買って出た。


「本来、うちが笠井に対抗してまで花嶺を守る必要はないということになるわけだ。
さっきも言ったよう、今回の件は俺に一任されている。そこで、俺の結論を言わせてもらおう」


俺は何も言うことができない。
兄ちゃんの表情に、ほんの少しの苦悩を感じるも、それが喜ぶべき点なのか、そうでないのか、判断する力もない。

騎士、が、姫、を、守れない――――


「花嶺との協力関係はここまでだ。笠井から何らかの申し入れがあったとしても、基本的には応じない。そして和人はあの学園でフリーになる。
花嶺のことは、残念だが、切り捨てるべきだろう」















< 518 / 603 >

この作品をシェア

pagetop