俺のボディガードは陰陽師。


幻聴。

しかも、物騒なことを言っていたような。



(………)



これは、間違いないんじゃ…。



「……し!…伶士!」

「…あ、あっ!はい!」

「集合かかってんぞ!何ボーッとしてんだ!」

「ご、ごめん!」



目の前には、こっちを不審そうに見ている颯太の顔があった。

遠くを見ると、みんなすでにベンチ前に集合している。

やばっ…俺、どんだけボーッとしていたんだ。



「行くぞ」

「うん」



颯太の後を追おうと、足を一歩踏み出した。

その時だった。




(…えっ?)



地面がグニャリと曲がる。

土に踏み固められて硬いはずのグラウンドなのに、踏み出した足元がゼリーのように柔らかくなっていて。

力が入らず、グラッとバランスを崩してしまう。



(あっ…!)



「伶士?」

「あぶないっ!」



地面に吸い込まれるように、倒れ込んでしまう。

全身叩き付けられたような痛みが走って、踞ってしまった。



「ちょっ、伶士!大丈夫?!」

「どうしたんだ!」

「痛っ…だ、大丈夫」



痛みに邪魔されて、なかなか起き上がれないでいると、何人かが駆け寄ってくる。


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