俺のボディガードは陰陽師。
「…あ、ちょっとコケただけだから大丈夫」
「コケたじゃないよもう!眩暈でもしたんじゃないの!」
ようやく体を起こすと、目の前には俺の顔を覗き込んでいる美森の顔が。
しかし、バッと目を見開いている。
「伶士…すごい汗だよ?」
「え…」
「どっか具合悪いんじゃないの?!大丈夫なのホントに?!」
「だ、大丈夫だって…」
大丈夫…なのか?
また、あの声が聞こえて。
そして、こんな不可解現象。
(まさか…)
その時、頭に過ったのは。
先日の化学教室での惨劇だった。
「伶士どしたの?」
「あんまり無理すんな」
俺を心配そうに見つめている、颯太と美森を目の前に。
先日の惨状が被る。
二人が傷付いて倒れた、あのバケモノの襲来のことを。
(だ、ダメだ…)
ひょっとしたら…また。
またあの惨劇が、繰り広げられるかもしれない。
今度は、このグラウンドで…!
それは…ダメだ!
「お、俺…帰るわ…」
「おう。そうしろそうしろ」
「大会一区切りついてんだから、少し休みなよ!あんまり無理しちゃダメだよ!」
「うん…」
まずい…早く、ここから離れないと!