花印†blood



何事だと思った。



杉浦君の切羽詰まった顔に、かなりよくない事が起こったのだと察した。




「どうしたのですか?お兄様」



「…マリカ、が来た。あいつ、かなり力をつけてる。強くなってるし…刹那が居ない今、俺達だけでくりすを護りぬけるか…」



「…………」



マリカ…

またあの人が来たのか。


私の血を…

私を殺すために…


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