花印†blood



「…無礼な男だったけれど、禁忌を犯す程、わたくしは愚かではないの」



その言葉で、杉浦君が無事であることを知って安心した。



「マリカ様、何故…このようなことを…」



「……………華人が憎いから」



“華人”と口にしたマリカ。


私は華人であって、マリカが憎いのは私だろう。


だけど、どうして…そんなに遠くを見つめているの?



「愚かな千華。…憎い華人」



マリカは遠くを見つめていた、何も映していない目を私に向けた。


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