花印†blood



『…そういえば、話し方が違うのは……何でですか?』



落ち着いてきたときに、ふと気になったことを聞いてみた。


紳士というか、何というか…優しい感じ。



「話し方?うーん…よく分かんないけど、いつもと違うのは、怒ってること?嫉妬してること」



キョトンとした表情だったのを意地悪な笑みに変えていく刹那。



『え?まだ、怒って、る?』


すると、笑みを深くした刹那は、


「ああ、そうだな。…くりすからキスしてくれたら許してやるよ?」


と言いやがった。



< 226 / 277 >

この作品をシェア

pagetop