花印†blood



―否定、しないんだ。



嘘つき。


本当に嘘つきで、儚いくらい美しいヴァンパイア。



『……貴方は、昔から真実を言ってらっしゃるのか、否か、わかりませんね』



「…そんなことを思っていたの?じゃぁ、本当のことを言うよ」



そう言って微笑んだ彼に、ドキンと胸が高鳴ったのは…彼が美し過ぎたからか……それとも、何か期待していたからか…




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