。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
「でも何で俺にこれを持ちかけてきた?殺し屋は信用第一じゃないのか?タイガから依頼があってお前らは請け負った。けれどそれを材料に俺に取引か?二重契約はあんたらにとって危険そのもの、命取りだ。俺が他に漏らせば商売あがったりだぞ」
俺が薄く笑うと
「信用?誰もうちらのこと信用なんてしてへんよ?あの男かて、それぐらい計算済みや。
信用度で言うと―――
スネークがピカイチやな」
「“信用第一”て看板でも掲げてるのか」俺が皮肉ると
「この男、おもろいなぁ」心が速人の方を見てにこにこ。
「笑えんジョークや」速人は顏をしかめる。
「これは保険や。それともう一つ。保険は多い方がええやろかと思ってとっておきの用意したんや、この情報も込みこみで高く買うてくれへん」
「とっておきの?」俺が目を上げると、心はすっと立ち上がり俺の真横に腰を下ろした。顏を俺の耳に寄せ、白い手で口元を覆うと、ひそっと耳元で何事か囁いた。
すぐ近くに立った磨きこまれた大理石の柱に俺と心の姿が鏡のように浮かび上がり、その鏡の中で俺の目が見る見る開かれて行った。