。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
キモ金髪がリビングの大型のテレビにリモコンを向けていたが、スイッチを押してもテレビが付くこともなく、代わりに
ジャーン!!!!!♪
突然の大音量の音楽に一同が飛び上がった。
ソファでうたた寝をしていた戒も
「何や!出入りか!?」
と飛び上がる。
戒が飛び上がる程、それは大きな音で
「わ!わわっ!」
リモコンを握ったキモ金髪は慌てて何とかボリュームを下げた。
テレビだと思ってたリモコンはテレビの脇にあるオーディオのリモコンだったみたいで、ボリュームを下げたオーディオから、今は……バイオリン??のような音色が聞こえてくる。
そのメロディはどこかで耳にした音色だった。全体的に暗いけど迫力のある重みを奏でていて…曲名までは思い出せないが。映画だったかドラマだったか…
「オペラ座の怪人?」とリコが目をぱちぱちさせていて
そっか…あんまよく知らないけど、確かミュージカル??
いくらか正気を取り戻した戒がソファの背もたれを手で掴みながら
「シトウ ヒビキ?」と目をまばたいていた。
シトウ……?誰だそれ。男?女??このバイオリンを弾いてるひと??
「あ、すみません。俺が勝手に戒さんのウォークマン借りました」とキョウスケが白状。
戒のウォークマン??
「別にええよ。響ちゃんなら一回100円で許したるわ」と戒はにこっ。
天使の笑顔を浮かべて中身どす黒いな。てか金取んのかよ。
「…てか久々にビビったわ」と戒がのそのそと起き上がってくる。
「ビビッたって感じじゃなかったわよ。何よ『出入り(※)』って」とイチが腕を組む。
※ヤクザ間の殴り込みみたいなもの。カチコミとほぼ同意味ですね♪
まぁ確かにビビッてるようには見えなかったけどな。寝起きから戦闘態勢だったしな。
「そうだ、戒さん。どうやらこのシトウ ヒビキ一結会ったことあるらしいですよ」とキョウスケが場を和ますため(?)に言い、
「ホンマか!!」戒はソファを飛び越えてきてイチに勢い込んだ。『出入り』と言ったときより真剣なのは何故??
「今度のドラマでバイオリニストの役やることになって、その指導係」とイチは若干引き腰で短く答え何とか答える。
「ホンマ!ちょぉっ!サインもろてきてくれへんか!」
てか誰だよ!シトウ ヒビキって!戒がこんな風に夢中(?)になるぐれぇだから女には違いないが。