お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
藤堂不動産はこの業界では珍しく、休暇をきちんと取ることができる会社だ。特に夏の休暇と年末年始は他の会社よりも長く設定されている。
それでも会社にとって不測の事態に備えるためには、社員を長く休ませたとしても彼はそういうわけにはいかないのかもしれない。
身近に"海"を感じられるこの場所に、彼が来たかったというのには頷ける。
「じゃあ、南洋の海の大水槽のエリアに行きましょう」
真帆が微笑むと、蓮の大きな手が頭を優しく撫でた。
「あぁ、ありがとう。でも君はどこを見たい?」
頭に乗った温もりは、やがて頬へおりてきて、ふにふにと柔らかさを楽しむように触れている。蓮の大きな手に頬を包まれるのは真帆は大好きだけれど、どうやら彼もそうするのがお気に入りらしいと真帆は思う。
自分を見下ろす眼差しが、これ以上にないくらいに優しい。
「わ、私は…」
なんだか急に恥ずかしくなって真帆はうつむいた。
「私は、カピバラが見たいです」
「え」
蓮の手がぴたりと止まる。真帆は不思議に思って彼を見上げた。
それでも会社にとって不測の事態に備えるためには、社員を長く休ませたとしても彼はそういうわけにはいかないのかもしれない。
身近に"海"を感じられるこの場所に、彼が来たかったというのには頷ける。
「じゃあ、南洋の海の大水槽のエリアに行きましょう」
真帆が微笑むと、蓮の大きな手が頭を優しく撫でた。
「あぁ、ありがとう。でも君はどこを見たい?」
頭に乗った温もりは、やがて頬へおりてきて、ふにふにと柔らかさを楽しむように触れている。蓮の大きな手に頬を包まれるのは真帆は大好きだけれど、どうやら彼もそうするのがお気に入りらしいと真帆は思う。
自分を見下ろす眼差しが、これ以上にないくらいに優しい。
「わ、私は…」
なんだか急に恥ずかしくなって真帆はうつむいた。
「私は、カピバラが見たいです」
「え」
蓮の手がぴたりと止まる。真帆は不思議に思って彼を見上げた。