お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
そんな二人だけれど今日は少し様子がおかしい。
小夜子が頬を膨らませた。
「だって真帆ちゃん和正さんったら昨日、職場に来たのよ。絶対に来ないでねって言ってあったのに。信じられないわ」
小夜子が勤める百貨店の呉服売り場にひょこりと和正が現れたらしい。
それで息子が今度結婚するので式に出席する父親として和装にしようか洋装にしようか迷ってるなどと言って小夜子に接客を求めたという。
それで小夜子はヘソを曲げているのだ。
「なに、ワシは客として行ったのだ」
「外商を呼ぶような人が、お客様なわけないでしょう!和正さんが着られるような着物は売り場にありませんから。それに私を名指しするなんて、後で同僚にお知り合い?なんて聞かれて困ったわ」
小夜子はふんとそっぽを向いた。
「すまなかった、小夜子さん。どうしても百貨店の制服を着ている小夜子さんを見てみたかったんだ」
和正がヒートアップする小夜子を一生懸命になだめている。
「…とてもじゃないけれど社員には見せられない姿だな」
蓮が情けなさそうに言ってため息をついた。
真帆はくすくすと笑った。
二人は互いにあれやこれやと言い合いながら、部屋を出て行く。
今日はこのあとも和正と約束があると小夜子は言っていたから、おそらく二人で目当ての喫茶店に向かうのだろう。
そこでも楽しそうに言い合いをする二人が目に浮かんで真帆はくすくすと笑った。
小夜子が頬を膨らませた。
「だって真帆ちゃん和正さんったら昨日、職場に来たのよ。絶対に来ないでねって言ってあったのに。信じられないわ」
小夜子が勤める百貨店の呉服売り場にひょこりと和正が現れたらしい。
それで息子が今度結婚するので式に出席する父親として和装にしようか洋装にしようか迷ってるなどと言って小夜子に接客を求めたという。
それで小夜子はヘソを曲げているのだ。
「なに、ワシは客として行ったのだ」
「外商を呼ぶような人が、お客様なわけないでしょう!和正さんが着られるような着物は売り場にありませんから。それに私を名指しするなんて、後で同僚にお知り合い?なんて聞かれて困ったわ」
小夜子はふんとそっぽを向いた。
「すまなかった、小夜子さん。どうしても百貨店の制服を着ている小夜子さんを見てみたかったんだ」
和正がヒートアップする小夜子を一生懸命になだめている。
「…とてもじゃないけれど社員には見せられない姿だな」
蓮が情けなさそうに言ってため息をついた。
真帆はくすくすと笑った。
二人は互いにあれやこれやと言い合いながら、部屋を出て行く。
今日はこのあとも和正と約束があると小夜子は言っていたから、おそらく二人で目当ての喫茶店に向かうのだろう。
そこでも楽しそうに言い合いをする二人が目に浮かんで真帆はくすくすと笑った。