お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
蓮の戸惑い
 コンビニでコーヒーを買って副社長室へ戻った蓮は、ポケットから出した白い小さな紙片をじっと見つめていた。
 コーヒーくらい秘書室の誰かに声をかければ、入れてもらえることは承知だ。ただ今日はあいにく一条も、あとの二人も、この時間は秘書室にいないことがわかっていた。
 と、なると必然的に新しいアシスタントの入江真帆に頼むか、自分で入れるか…自分で入れること自体はよくあるのだけれど、どちらにせよ真帆と話をしなくてはならないような気がして、蓮は気分転換を兼ねてコンビニへ行こうと部屋を出た。
 それなのに。
 廊下に出た蓮の目に飛び込んできたのは、サンタクロースよろしく白い袋をよいしょよいしょと運ぶ真帆だった。
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