世界No.1の総長と一輪の花 両想いバレンタイン(詩優side)
花莉の教室へと行くと、京子と明日葉はいなかった。
明日葉はまだ来てねぇと思うけど…京子はどこ行った?
花莉を一人にすると男に言い寄られるかも……。特に今日はバレンタインだから。花莉に逆チョコ渡そうとするやつ、調子に乗って告白しようとするやつもいるかもしれない。
京子が帰ってくるまで俺が花莉を守ってねぇと。
なんて思っていたらくいっと袖を引っ張られた。俺の袖を引っ張ったのは隣にいる花莉。
「あのね、詩優」
「ん?」
「毎日教室まで送ってくれなくても大丈夫だよ?」
「だめ。花莉が誘拐されるかもしれねぇだろ」
「されないよ!!!」
「迷子にもなるかも」
「私もう子どもじゃないもん!」
「そうか?」
なんてからかうように言うと、ムッとした表情になる花莉。
もちろん花莉がこどもとは思ってない。
「子どもじゃ……」
花莉が何かを言おうとして、不自然に言葉が切れる。
何かと思ったら
「京子!!おはよう!!」
教室へと入ってきた京子にぎゅっと抱きついた花莉。彼女の手には、ピンクの封筒が握られていて。すぐに嬉しそうな表情へと変わった。
よっぽどあの手紙が嬉しかったのか。