世界No.1の総長と一輪の花 両想いバレンタイン(詩優side)
…傷つけた。
…泣かせた。
…最低すぎるだろ、俺。
「花莉!!」
花莉は足が早い方ではないから体育館を出たところですぐに追いついた。
パシっと腕を掴むと
「やだっ!!!離して!!!詩優の浮気者っ…!!!」
花莉はぽたぽたと涙を流して、俺の腕を振り払おうと抵抗。
一方では後ろからは、
「詩優様~!!!」
とさっきの女たちが追いかけてきていた。
…最悪だ。
花莉の手を引いて逃げようとしても彼女は
「早く戻ればいいじゃん…っ!!」
抵抗を繰り返す。
このままじゃ追いつかれそうな勢い……。
「ごめん、花莉。あとでなんでも言うこと聞くからから今だけ我慢して」
そう言ったあとに目の前の彼女を無理矢理ひょいっと抱きかかえて。
「ひゃっ…!?」
全速力で走ってこの場を逃げた。
「やだ…っ!!おろして…!!変態…っ!!」
まだ抵抗をやめない花莉はじたばたと足を動かして暴れる。
「落ちるから暴れんな」
「落ちていいもんっ…!!浮気者!!変態!!バカ!!」