世界No.1の総長と一輪の花 両想いバレンタイン(詩優side)
「ほんとにごめ───」
「なんで女の子にくっつかれて抵抗しないの…?…可愛い女の子にくっつかれて嬉しかったんでしょ……」
俺の言葉は最後まで言う前に花莉によって遮られた。
俯いて言う花莉は、俺と目を合わせようとしない。
「…あの時、俺がほかの女に囲まれても花莉はなんとも思ってねぇんじゃねぇかとか、ちっとも妬いてねぇんじゃねぇかとか…いろいろ考えてた。思いっきり振り払おうとしなかったのは、花莉が妬いてくれるのを期待してたから……。
傷つけるようなことして本当にごめん」
花莉の前で頭を下げる。
これで許してくれるかはわからないけど……。
「…なんとも思ってないわけないじゃん……妬かないわけないじゃん……」
震える声が耳に届く。
ぱっと顔を上げると、花莉は目に涙をいっぱいためていて……。
ぎゅっと強く抱きしめた。