世界No.1の総長と一輪の花 両想いバレンタイン(詩優side)
「も、もう食べちゃった…っ」
必死に逃げようとする花莉に、もらったチョコを渡す。
「チョコならある」
じっとまっすぐ花莉を見つめれば、観念したのか大人しくなって。
チョコを受け取ってから包み紙をとると、ぱくりと小さな口で咥えた。
顔が赤くなっていて、すごく恥ずかしそう。
さっきまでは俺に食べさせる気がなかったから普通にやってたのに。
数秒前の上目遣いもすごく可愛かったけど、そういう真っ赤な恥ずかしがってる顔もすごく可愛い。
「いただきます」
そう小さく言ってから、彼女の口に咥えられたチョコを食べる。
すると、花莉はチョコを離して。俺の口の中にチョコが入ったのがわかったらすぐに体を離そうとする。
それを制するように後頭部に手を回して、彼女の薄く開いた唇の間から舌を入れた。
「んんっ…」
熱い口内で少しずつ溶けていく甘い甘いチョコ。
ミルクチョコだろうか。