続・闇色のシンデレラ
変態というとさすがの志勇も黙った。



「ちょっと、ゾクッとした」



かと思えばまったく応えていなかった。

本物の変態だな。



「兄貴、どんどん救いようがなくなってるからそのくらいにしときなよ」

「ふん……」



さすがの私でも志勇の堂々とした変態ぶりについていけない。

ゆえに窓の外を眺めようとすると。



「なに?」



ふと手を握られ、なんだろうと志勇を見ると。



「スッキリしたか?」



志勇は少し心配そうな表情をした。




「うん……もう大丈夫。光冴を通して私のこともよく分かった」

「お前のこと?」

「もっと自分を大事にして、ちゃんと志勇に甘えようって思ったよ。
志勇が言ってた意味がようやく分かったの」

「……そうか」



志勇はそれだけ言うと私の指に手を絡ませ、ぎゅっと握った。

その手は力強くてそしてあたたかかった。
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