続・闇色のシンデレラ
「そんな……」



出てきた言葉はそれだけだった。

安定期に入ってから、お産までなんの心配もないと思っていたのに。

わたしのせいなの?

つわりであんなに苦しい思いをしたのに、また苦しまないといけないの?



「あなたのせいじゃない。それに、切迫早産は誰にでも起こりうることよ。
とりあえず1週間様子を見ましょう。大丈夫よ」



わたしの感情を見通したように先生は声をかけてくれた。

……本当にそうならいいけど。

そうだ、志勇に出会ってから忘れていた。

わたしの人生には苦労がつきものだってこと。

いいことが続けば悪い方向に転がるということ。

この子を無事に産んであげられるだろうか。

暗い心境のまま、わたしを診察室を後にした。
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