音のない声
でも確かによく顔を見てみると蓮が言ってた通り

綺麗だな…

「なに?私の顔になにかついてる?」

「あ、いえ、なにも」

なにやってんだ俺は

「あなた何年生なの?」

「3年です」

「へー、そーなんだ、仕事とか決まってるの?」

「いえ、別になにも考えてないですけど」

「そぅ、のんきね」

なんなんだこいつバカにしてんのか

「まー、はい」

部屋を見ているといくつかトロフィーが置いていた、何か書いてある、ピアノコンクール…

「なに見てるの?」

「うわっ、いえ…」

「そんなに驚かなくたっていいじゃない」

「すみません…ピアノしてたんですか?」

「あー、そーよ、前にちょっとね」

「そーなんですか、やめたんですか?」

「私は生まれた時から医者になるって決まってたから、医者に必要ないでしょ、音楽なんて」

「でもピアノ部屋にありますよね」

「たまに弾くのよ、やめたからって一切引かないわけじゃないわ」
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