エリートパイロットの独占欲は新妻限定

◇◇◇◇◇

智也に連れられタクシーでやって来たのは、テラスのある小洒落たレストランだった。昼間はカフェ、夜はお酒を楽しめる店に変身するらしい。
今夜は貸し切り。大きな窓から光がこぼれ、夜の街に幻想的に浮かび上がる。

誰ひとり知らない中へ入る緊張に包まれながら、智也に手を引かれて中へ入る。店内は黒を基調としたシックな内装で、大人が楽しむ店という雰囲気に溢れている。


「おぉ来た来た」


ふたりに気づいた人たちが続々と由宇たちの周りに群がる。さすがはパイロットやキャビンアテンダントなどの空港関係者。どの人もキラキラ感が半端ない。そしてなによりも大人だ。


「ほら真島、早く紹介、紹介」


急かされる空気にまで圧倒されてタジタジになる。


「ちょっと待てって。えっと、本日めでたく入籍を済ませました。こちらが妻の由宇です」


智也は少し照れながら由宇の肩を引き寄せた。
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