腕の中の静けさは・・・

nineteen

喜ぶカノンに、何ともいえない表情のシオン。


オレの腕の中であっという間に眠ってしまったカノンを見ながら笑ったら

「アッパ・・・」って聞こえた不安そうな声。


シオンの肩を抱きながらリビングへ向かうとアボジとオモニも居て4人で顔を見つめあう。







それまでのことをゆっくり丁寧に話した。



その途中で泣き崩れたシオンを抱きしめて
「一緒にオンマに会いに行くよ」って。

泣きながら「うん」って言ったシオン。





ガリルには言われていた。


好きなだけ行ってこいって・・・

ありがたかった。





きっと今の状態では飛行機には乗せられない。

ソウルでの生活が続くことはわかっていたから。



子供たちも少し様子を見ながらソウルのアメリカンスクールに通わせることにして手続きをした。


オレ1人何度かソウルとアメリカを行き来して天音が落ち着いた9月の終わり
シオンとカノンを連れてソウルにやってきた。









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