腕の中の静けさは・・・
シオンとカノンを抱きしめながら天音を見守る。




先生が「どうぞ・・・」って。




うまく歩けないオレ



「オンマーーーー」って駆け出したカノン。

「アッパ、、」ってオレの手を掴むシオン。




「ユソな!!」カノンに即されるように近づきカノンをベッドの上に乗せた。




天音の頬をペチペチ叩きながら
「オンマ、、オンマ?カノン、、だよ、、わかる?目あけてオンマ」



天音の手を摩りながら
「オンマ、、起きてよ、、ボクの声聞こえる?・・・・ね、オンマ、、、」


そんなふたりを見つめてた。







目を開けた天音が少し微笑んで



「カ、、ノン、、、」

「ン!!」

カノンが天音を抱きしめる。




「シオナ、、、」

「ん、ん、、」


シオンがふたりを抱きしめる。





「ユソ、、ナ、、、」

「天音、、、」

オレが天音とカノンとシオンを抱きしめる。





大切が全部オレの腕の中・・・
静かに、、静かにオレの腕の中・・・





そしてオレたちの耳に届く天音の小さな小さな声。

「カノン、シオナ、、ユ、、ソナ、、ごめんね、、ありがとう、、」






すっと伸びる天音の腕。



ゆっくり力強く回された天音の腕の中
しっかり天音に抱きしめられたオレたち・・・



「ふふ、、(笑)クスクス、、カノン、シオナ、ユソナ、、私の大切な家族、、、みんな腕の中、、クス(笑)」





オレもシオンもカノンも何度もうなずきながらそれぞれの抱きしめる腕が強くなる。




「I LOVEカノン…(笑)」

「あいしてるよシオナ…(笑)」


「ユソナ・・・サランヘ…(笑)」






「「オンマーーーーーーーーーーー」」



「・・・・・・・・・」













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