腕の中の静けさは・・・
『なぁ正木?』

『んぁ?』

『こっちくる?』

『じゃねぇの?』

『ふたりで?』

『と、思うけど?』




『オレどーすればいい?』



『んなの知らねぇーよ(笑)ぁ、ルイ久しぶりだな。元気だったか?』

『正木も元気そうだな。エイミとも仲良くやってるみたいじゃないか』

『ああ。じゃぁーオレ行くな(笑)』



『・・・・・・・・・』


笑顔の正木を3人で見送った。












・・・・・






・・





オレはどこを見ればいいかわからなくて

なにを話せばいいかわからなくて




そしたら天音の手がオレの腕に絡まって心地いい重みを感じる。

無言で天音の顔を見るとニコって・・・・・



大好きな笑顔。






『ルイ!ユソン。私のダンナサマ。』

『ああ。噂は聞いています。会社でもとっても優秀でアメリカ勤務も決まっているとか』

『あ~ありがとうございます。パクです。初めまして』




手を差し出すとスっと握られたオレより少し大きな手。


その光景を天音がクスクス笑いながら見てる。



握られた手から感じること。





それは全部、天音に直結してしまう。


この手の中に居たんだな、なんて思って過去に拗ねたオレ。













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