腕の中の静けさは・・・
びっくりしてさすがに目を開けたアマネだけど離してあげない。



『ン・・・や・・・ねぇ・・ユソ・・んっ』



肩を大きく揺らし触れ合う唇の隙間から漏れる天音の声がバスルームに響く。





甘く艶やかに・・・



それだけで・・・

キスだけなのにもぉ限界を感じてしまう。



だけどやっぱりベッドの上でちゃんと愛し合いたい。



パク・アマネになって初めての夜だから・・・

オレの奥さん。




もぉ何もかもオレのもの・・・

誰にも渡さない。


天音の心も身体も全部全部オレのもの。

やっと・・・・・






抱き上げて唇を重ねたままバスルームの扉を開けると一気に洗面台の鏡が曇る。


その鏡にシルエットのように浮かび上がる天音のラインが
落ち着いたはずのオレの心と身体に熱を持たせてゆく。



まだ眠たそうな顔をしてチェストからバスタオルを取り出すと
『はい』ってオレの顔に押し付けた。


自分もタオルでパタパタ身体と髪を拭きパサって身体に巻きつけて

『ねむいっ・・・』


って言い残しながらパウダールームから出て行った。



・・・・・・・・・



・・・・



火照った身体のままパウダールームに1人取り残されたオレ。



『なんだあれ・・・こんどぜってぇ~ココでしてやる!!!』


さっき鏡に映った天音のシルエットが目に焼きついてはなれないまま
決意新たにベッドルームに向かった。











< 43 / 308 >

この作品をシェア

pagetop