腕の中の静けさは・・・
リビングに行くとベランダで空を見上げる天音がいた。




雪はやんだけど寒い。


『せっかく温まったのに何してんすか』


後ろから抱きしめた。





『ん・・・韓国はもっと寒いねぇ』


回した手に天音の柔らかな手が重なる






『なに考えてたんすか』

『本当に結婚したんだなぁ~って・・・』

『・・・・・』

『ユソンの奥さんになったんだなぁ~って』

『なに?後悔してるんすかぁぁ?』


『そうじゃないよ。逆。ユソンの奥さんにしてもらえたんだなって感謝してるの』


『してもらえたとか、なに言ってんすか。天音とオレは離れられない運命なんすから
こうなるのは当たり前のことだったんすよ(笑)』

『ん。ありがとう。いつもいつもユソンには感謝の気持ちでいっぱいよ』

『ん、、、だからそれもイヤ』

『ん、ごめん。でも本当のことだから』



向きを変え正面から包みこむ。



『だったらオレだっていつもいつも思ってた。オレのワガママで離してあげられなかったけど、天音は本当にオレで幸せだったのかなって』


『幸せだったし、幸せよ?あの頃も今も変わらない思いで私の事包んでくれてるじゃない。幸せじゃないわけないでしょ?幸せすぎて怖いくらいです。』




『ぜったいに・・・・・幸せにする』

『うん』




寒空のした交した口付けは温かくて本当に幸せだった・・・











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