腕の中の静けさは・・・
力の抜けた天音を抱き上げもう一度バスタブに・・・


はずかしそうにオレに抱きついたまま静かにしてる愛しい人。




『愛してるよ・・・』

素直に口にした言葉。




『はずかしいよ・・・』



なんで?

毎日でも囁けるよ?
時間も場所も関係なくいつでも言えるよ?



だっていつもいつも本当にそぉ思うから・・・


腕の中にキミを感じたまま目を閉じた。


風に揺らめくバスタブの中で触れ合う肌と肌。





大好きっすよ。

ほんとにほんとに・・・




このまま・・・

ずっとこのまま






『のぼせそぉ~ユソン』

天音の顔をじっと見つめる。




『なに?』



『うんん』

『なによ。気になる』

『なんでもないって』





まったくムードとか余韻とかないんすね。



オレだけなのって思っちゃうジャン?

こんなキモチなのオレだけなのかなってさ・・・


『ねぇーーホントに気持ち悪くなっちゃうってぇ~出ようよ』

なんていいながらオレのそこいらじゅうをポンポン叩く



そのたびに自分にもお湯がかかっちゃって

『あん!もぉっ!』って怒ってる(笑)





やっぱり愛しい人・・・










< 68 / 308 >

この作品をシェア

pagetop