腕の中の静けさは・・・
「いいの?なんて何かいいっすね」って笑ってる。



笑いごとじゃないって思うのに不安な心がざわついてしょうがない。
ジッとユソンを見上げる。




「天音?」








「・・・・・・」うなずくのが精一杯の私。









「ぃぃ?いすか?」







「・・・・・・」あふれる涙。









「抱いても、ぃ?」




「ユソ・・・・ン」









私のあふれる涙を優しくぬぐう手が温かい。



全身でユソンを感じる


久しぶりに触れるユソンは少し痩せたのかもしれない。

だけどその腕の中はやっぱり頼りになって安心する。



何度も漏れる声が恥ずかしくて手をあてると
なんども「かくすなっ」って手をつかまれる。






それでもハズかしくて枕をつかむと
「いいかげんにしろ」って枕を放り投げられた。




出てしまった声に懲りずに手を動かすと唇が重なる。



「聞かせて、、、声、、ききたい」




両手を上にまとめられ動き出した唇は首元を行き来する。


私の体を優しく包み込むように動き出すユソンの左手にまた声が出てしまう。









「・・・・・ユソナ」







触れられるすべてに敏感に反応してしまうことがハズカシイ。

こんなにもユソンを求めてしまうなんてユソンどう思ってるんだろう。



イヤって思わない?

久しぶりだからかな?自分の声じゃないみたいにイヤらしい声・・・




やっぱりヘンかもしれないよ







ユソン、、私ヘンだよ。
















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