やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
和哉が浴室から出ると、莉緒は鏡に映る自分を見た。

化粧がきれいに落とされている。
多分吐いた自分の顔を和哉が拭いてくれたのだろう・・・そういえば下着は着ていたけど着替えまで・・・。急に恥ずかしくなって莉緒は顔を手で覆った。

シャワーを浴びてから浴室を出るといいにおいが漂っていた。
「味噌汁、飲め」
そう言って和哉は莉緒に味噌汁を出した。
「ありがとうございます。」

和哉の作った味噌汁は莉緒の二日酔いの体によくきいた。

「あの」
味噌汁をのみながら莉緒が和哉を見る。
和哉も味噌汁をのんでいた。
「部長、彼女は?」
「ぶっ!」
味噌汁を吹き出しそうになり、むせながら和哉が莉緒をみた。
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