堕とされて、愛を孕む~極上御曹司の求愛の証を身ごもりました~
友里恵さんからの電話……用件は私のこととしか思えない。彼女はElisaを訪れて私や世良さんに話したのと同じことを、志門さんに伝えるつもりなのだ。
電話に出なければ諦める? でも、戻ってきた志門さんが不在着信に気づいたら、かけ直すよね。そうでなくても、友里恵さんの方からまたかけてくる可能性だってある。どうしよう……。
鳴り続けるスマホを怯えながらジッと見つめていると、やがて友里恵さんは諦めたらしく、着信音は止んだ。
それから五分、十分と経っても再び電話が鳴ることはなく、ひとまず胸をなでおろす。
でも、またいつかかってくるかわからない。今夜でなくても、いずれ志門さんがあの話を聞かされるのは避けられないだろう。
そんなことを考えていたら、ガチャっと寝室のドアが開いて。
「お待たせ。瑠璃がベッドで待っていると思ったら、はやる気持ちを抑えきれなくて、今夜はシャワーだけにしたよ」
ダークグレーのシルクパジャマに同系色のガウンを羽織った彼が、屈託なく言いながら部屋に入ってきた。急いで乾かしたのであろうダークブロンドの髪が、寝ぐせのように乱れている。