堕とされて、愛を孕む~極上御曹司の求愛の証を身ごもりました~
「あ~……腰に効く……」
少々年寄りくさい呟きを漏らしたそのとき、不意にバスルームのドアがガチャっと開いて、志門さんが顔を覗かせた。
「おはよう、瑠璃」
「あっ、お帰りなさい! ありがとうございました、お風呂。暖房までつけてくださって」
「どういたしまして。瑠璃の妊娠中の体を冷やしたらまずいと思ってね。……ねえ、俺も入っていい?」
「えっ?」
キョトンとして固まる私を見て悪戯っぽく微笑んだ志門さんは、一旦ドアを閉めて脱衣所に引っ込むと、次にドアを開けた時には裸になっていた。
「ひえっ」
朝日に照らされる彼のしなやかで美しい裸体は、日本人離れした顔立ちも相まって、まるで彫刻のよう。私は直視していられずにパッと壁の方を向き、火照る顔を両手で覆った。
「さすがに『ひえっ』は傷つくな……」
志門さんがシャワーを浴びながら、どこか寂しげに呟く。
「ごめんなさい。でもだって……」
「昨夜さんざん見ただろう?」
「それとこれとは別です……!」
顔をそむけたまま外を睨んでいると、やがて水道がきゅっと閉まる音がして、志門さんが近づいてくる気配がした。
心の中で再度「ひえっ」と叫び身を固くしていると、ちゃぷんと水面が揺れて、彼が浴槽に入ってきた。