堕とされて、愛を孕む~極上御曹司の求愛の証を身ごもりました~
その後私たちは、客間のベッドに並んで腰かけ、志門さんが取り戻した記憶にゆっくり耳を傾けた。
「福岡出張に出かける日の朝、瑠璃に『昨夜どこへいたんですか』と聞かれただろう? とっくに勘付いていたかもしれないが、あの夜は友里恵に呼び出されていたんだ。そこで、瑠璃とElisaの店主が付き合っているのではないかという疑惑写真を見せられた」
「写真……?」
しかも〝疑惑〟って……いったいそこにはなにが写っていたというの?
「ああ。暗くて鮮明ではなかったが、それでも瑠璃が世良に抱きしめられているのがハッキリ写っていた」
「あっ、もしかしてあの時の……! でも、そんなんじゃありません!」
確かに世良さんに抱き締められた覚えはあるが、付き合っている事実なんてない。
そんな写真があるなんて、友里恵さん、あの日店を去った後も私を監視していたんだ……。
「わかっているよ。きっと、彼が一方的に瑠璃を抱きしめたんだろう。友里恵にもそんな反応を返したんだが、彼女はますます意地になってしまってね。『瑠璃さんの妊娠はあのパティシエと一緒に企てた計画的なものだから、騙されちゃダメ。結婚なんてしたら彼女の思うつぼよ』って、ものすごい剣幕で言い聞かされた」