堕とされて、愛を孕む~極上御曹司の求愛の証を身ごもりました~
いつもと違う雰囲気の自分を見つめながら、目元を隠すマスクをつけた。白地にゴージャスな金の刺繍で花や蝶が描かれた、華やかで女性らしいデザインのものだ。
「マスクを着けると、また一段とセクシーになるわね」
ソフィーは褒めてくれるけれど、私は少し不安になっていた。
マスクをつけただけで、一気にミステリアスな雰囲気になっちゃった……。みんながみんなこのような格好をするパーティーで、志門さんは本当に私を見つけられるのだろうか。
浮かない顔をして俯く私を、ソフィーが優しく励ます。
「大丈夫。最初はみんな緊張するものだけれど、一度踊ってしまえば、時間を忘れるほど楽しくなるわ」
「ソフィー……」
私は彼女の言葉に勇気をもらい、覚悟を決めて頷いた。
仕上げに、とても手先が器用なソフィーに仕上げのヘアアレンジまでしてもらい、すっきりとアップにした髪のてっぺんに小さなティアラを着ける。
そうして完全に舞踏会スタイルが完成した頃には、会場に向かわなければならない時間も迫っていた。
きっと、大丈夫……。ソフィーが私に魔法をかけてくれたんだもの。志門さんのお姫様になれるって、信じよう――。