世界No.1の総長と一輪の花 ホワイトデー特別編
「しゆくん?」
「この子、詩優に少し似てるでしょ?だから“しゆくん”!」
俺に似てる?
この犬のぬいぐるみが?
「どこが似てんの?」
そう聞くとすぐに「全部っ!!」と答える彼女。
…全部?
じっとぬいぐるみを見てみる。
花莉が抱きしめてる犬のぬいぐるみは耳が垂れていて、ふわふわの毛並みで、つぶらな瞳。しかも茶色。
…似てんのか?
屈んでぬいぐるみをずっと見つめていたら、急に花莉がぬいぐるみを近づけてきて。
ちゅっ
自分の唇がぬいぐるみの鼻に当たった。
「ふふっ」
と花莉は笑ってから
「私もクレーンゲーム挑戦する!!」
ぬいぐるみを抱きしめたままスキップをして行ってしまう。俺はすぐにご機嫌な彼女の後を追った。