転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
たどり着いたのは、魔法塔にある地下部屋。石の床の上には、大きな魔法陣が描かれている。

「ローデンヴァルト先生、ここは何をする場所なの?」

「爆発を伴う魔法薬を作る部屋だ」

いったいなんなのか。爆発を伴う魔法薬とは。恐ろしい話になりそうだったので、深く突っ込むのは止めておいた。

「今から、皆の戦闘能力を確認させてもらう」

なるほど。魔法が暴走してもいいように、頑丈なこの部屋に連れてきたようだ。強力な結界もあるので、外から情報が漏れないようにするのも目的なのかもしれない。

最初に名乗り出たのは、フロレンツィアだ。

「まず、使い魔の能力を見る。カーバンクルを従えていたな?」

「ええ」

フロレンツィアは常にカーバンクルを連れているわけではない。普段は実家の私室に置き、力が必要なときだけ召喚している。

カーバンクルは魔力が高く、攻撃魔法が得意だ。“魔法薬学科”では戦闘の授業がないため、その能力が活かされる機会はない。

フロレンツィアは一日一回、昼休みにカーバンクルを召喚している。目的は、なめらかな毛並みをもふもふし、癒やされるだけという。
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