転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
ふたりとも、挙動がおかしい。お互いがお互いに対して、緊張しているのだろうか。

埒が明かないので、父に本題に移るよう急かした。

「父上、ローデンヴァルト先生に話があるのよね? 早く話したら?」

「う、うむ。そう、だな」

父はゴホンゴホンと咳払いし、ローデンヴァルト先生へ話しかける。

「ローデンヴァルト卿、その、娘が、世話になっている」

「いえ」

「それで、その、以前、娘から聞いた。魔法学園の卒業後、面倒を見てくれると」

父の言葉に、ローデンヴァルト先生はコクリと頷いた。

「それと、結婚についても、責任を取ってくれると」

「ええ」

そうなのだ。結婚相手は、ローデンヴァルト先生が探してくれる。あまり若い国家魔法薬師は多くないように思えたけれど、この際文句は言わない。年の差があっても、受け入れようと考えている。婿養子になりたい男性なんて、多くないと思うし。

「ローデンヴァルト卿、深く、感謝する。これからも、娘を、頼む」

父とローデンヴァルト先生は、固い握手を交わしていた。まだ結婚相手が見つかったわけではないのに、父はどこか安堵したような表情でいる。
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