転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
そうだった。急ぎの用事があったのだ。その前に、回復魔法でローデンヴァルト先生の体調不良を治した。

「──|祝福よ(ベネデッタ)、不調の因果を癒やしませ」

魔法陣が浮かび、淡い光に包まれた瞬間、ローデンヴァルト先生の顔色はよくなっていった。今後、二日酔いの魔法薬も作ったほうがいいだろう。

「すまない。それで?」

「フロレンツィアが、まだ登校していないの。いつもだったら、教室にいるのに。何か、休むという連絡はあった?」

「いや、ない」

学校を休むときは、朝一で連絡しないといけない。貴族の子どもは、誘拐されやすい。そのため、欠席するさいは連絡が必須となっている。

「待て。一度第一校舎の職員室に連絡してみる」

ローデンヴァルト先生は壁に描かれている魔法陣に手で触れた。すると、職員室が映し出される。どうやら、第一校舎の先生と連絡できる魔法陣らしい。

「おい、誰かいるか?」

声をかけると、二十代半ばくらいの女性の姿が、魔法陣に映し出された。

『はい、職員本部です』

「生徒の欠席情報を知りたい。フロレンツィア・フォン・ヘルフェリヒの欠席情報は届いているか?」

『ちょっと調べますね……』

生徒の出席、欠席情報はすぐに調べられるよう、届いた瞬間に呪文化しているらしい。結果は十秒と待たずに報告される。
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